星座石と誕生石について

星座石は、星座ごとに複数の石が当てはめられ、誕生石は月ごとに特定の石が配される星座と12ヶ月の守護石です。

星座石とは

星座石とは、数多くの宝石を、その色、硬度、輝き、成分などから、占星術で利用される惑星やサイン(星座)と結びつける考え方です。自分の生まれた星座(太陽の位置)と結びついている宝石を身につけることで、幸運が得られるとし、星座石の考え方は古くから多くの人たちを魅了してきました。誕生石が基本的に各月ごとにひとつと決められていることに対して、星座石の方は、この星座にこの石といった明確な決まりがあるわけではなく、ひとつの星座に複数の石が結びつけられていたり、同じ石が複数の星座と結びつけられていることも珍しくありません。これは、星座石がいまから3000年以上も昔から現在に至るまで時代時代の占星術師の直感や研究によって、蓄積され、かつ修正されてきたためで、人によってさまざまな選び方が存在します。たとえば、自然の石は種類(名前)が一緒でも、地上にはまったく同じ石は存在しません。また、石の性質はその色によっても異なり、石の色で特徴を分類して星座に結びつけることもよくあります。色は、その石を見る占星術師の感覚によっても、異なってみえてきます。さらには、古くから知られている伝統的な石だけでなく、新しく発見された多くの石が、時代時代の占星術師の独自の判断で星座石に加えられる傾向があります。このようなことから、星座石は、誕生石と比べていろいろな選び方が存在し、関連づけられる石もさまざまという結果になっています。ここでは、行動十二宮の各星座とその一般的な星座石を参考までに幾つか取り上げて一覧表にまとめてみました。このことは、本ページでご紹介しているのはあくまでも一般的な例であり、占星術師によっては別の見解を持つ方も多く存在します。また、占星術では黄道十二宮の各星座は10の惑星に支配されているとされ、これらの惑星ごとに星座石を割り当てる考え方も存在します。そこで、占星術の10惑星と各星座との対応関係も一覧表でご紹介します。

誕生石とは

各人がその誕生日に相当する宝石を身につけることで幸運が与えられるという考え方から、12ヶ月のそれぞれに特定の宝石に配したのが、誕生石です。誕生石は古い起源を持つもので、1世紀のユダヤの歴史家ヨセフスは『旧約聖書』に語られている、古代ユダヤ教の大司祭の胸当てにはめ込まれた12の宝石がその起源だと説明しています。とはいえ、その時代に高価な宝石が一般的に利用されていたとは考えられず、実際に誕生石を身につける習慣が始まったのは、18世紀頃のユダヤ人の間であるともいわれています。現在、一般に知られている誕生石は、1912年にアメリカの宝石業者の大会で決定されたものが基準となっています。イギリス、フランス、日本でもアメリカのものを基準に誕生石を選定していますが、国ごとに多少の違いもみられます。